紹介

大加耶時代の文化を伝える主要史跡地。
初期6加耶の盟主であった金官加耶の後につづき滅亡するまで、盟主の役を果たした大加耶。その大加耶国の都であった高霊には、大加耶遺跡が散在しています。高霊邑の後ろ側の主山の南東側の尾根に沿って、大加耶時代に作られた古墳200基が、主尾根上には直径20mを超える大型古墳があり、中型古墳は高霊邑内側に、山の下には小型古墳が配置しています。この南側の最も大きな墓が錦林王陵であるとされ、これ以外の大型古墳も王の墓として推定されています。1977年から慶北大と啓明大博物館で古墳を発掘し、古墳の性格の一部が明らかになり、大加耶に対する歴史研究が活発になりました。この地で金銅冠をはじめとし、金、銀、玉の装飾具類と武具（鎧、大刀など）そして馬具類（鐙、杏葉）など多くの遺物が発掘され、当時の発達した文化を知ることができます特に第44号古墳は中央に主石室、南側と西側に副石室が置かれ、その周りに32個の殉葬のための小石棺が発掘され、殉葬制度を実証する貴重な研究資料となった、韓国で初めて発見された殉葬墓です。高霊郡では、殉葬墓の性格と当時の社会構造を広く伝え、生きた歴史教育の場として活用するため、池山洞古墳群の山裾に『大伽倻王陵展示館』を建設しました。